【WT】縛って下さい！婦警様！【Br】

#2話 ページ3

ある日も、いつもと同じように落し物を探して、警察署に届けに行っていた。





「Aさ〜んっ、今日も落し物見つけたよ〜」



『…ありがとうございます…



でもそれ、本当に落ちてましたか？盗ってませんよね？』






僕がAさんのいる日に毎日毎日落し物を届けていたせいか、疑われるようになってしまった。



…まぁ確かに、Aさんほぼ毎日いるから、毎日落とし物が落ちてるってことになるもんな。



…だから、僕がそういう目で見られるのも仕方ないか。





「いやいやそんなことある訳ないから」



『でもこんなに毎日落し物が落ちてるとは…



もしかしてパトロールが足りない…？』



「！！いや！！ダメ！！大丈夫だから！！



た、たまたま落ちてただけなの、人も多いし…ね？」



『…まぁ、それもそうですね…』





…パトロール増やされて落とし物が減らされたら、僕がここに来る口実が無くなってしまう！！！



嫌だ！！この可愛い顔を拝んで！！喋って！！癒されるのが！！僕の今の生きる意味なの！！！





『…ぶるーくさんの住所って、少し私の家に近いんですよね』



「…えっ…？」



『というか、ぶるーくさんって何されてる方なんです？』



「…あ〜、えーと、その…」





その質問は、今は答えにくい。



言葉に詰まる僕を見て、Aは察してくれたのか、"やっぱ何でもない"と言ってくれた。




「(…でも、そっかぁ)」




でもそろそろ、僕もここに…



いや、いいか、その時はその時だ。

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