#6話 ページ7
「…ｯ、A…」
一応A電話をかけてみたけれど、繋がらない。
僕の焦りは、どんどん強くなる。
対して気温が高くないはずなのに、汗が止まらなくて、息も上がり始めている。
「動くな!!!!!」
遠くから、男の怒号が聞こえた気がした。
僕は何かを考える前に、本能のままにその声の方へと全力で走っていった。
「…！！！」
僕がその場に行くと、Aの頭のすぐ横に銃が突き付けられていて、外国人らしき男が周りを牽制していた。
僕はその場面を見た瞬間、何かの糸が切れたように、何も感じなくなった。
恐れも、怒りも、通り越した、不思議な感情。
「…」
僕は、その現場を見えていないかのように、ただその道をを通りがかる人かのように、当たり前に歩いた。
『ぶるー、く…?』
僕は何も危害が与えられずに、Aを捕まえている男の目の前に立った。
「…A、助けに来たよ」
そして、その一言の後、Aを抱きしめると共に、その男を力いっぱい蹴った。
…大丈夫、弱点だけだよ？
「ゔぁ゛ｯｯｯｯ！！！！！」
そして、Aを僕の後ろに隠した後、仲間らしき男たちも縛り上げた。
…"これは住民を守るため"と頭の中で必死に男の顔をぐちゃぐちゃにしたい欲望に耐えながら、最後の男までも捕らえた。
「…A、怪我は無い？」
『ｯ…ぶるーく…ごめんね…』
Aに近付くと、Aは遂に泣き出してしまった。
慰めてあげようとしたが、1人の子供が口を開いた。
「お兄ちゃん、この人ずっと俺らのために話したり痛いのも耐えてくれてたんだ
早く治してあげて」
そう言うと、他の住人の人たちも口々に当時の状況を話してくれた。
証拠も、犯人も、揃った。
…"警察"としての僕が、今やるべき事…
「A、まだ終わってないよ
大丈夫、僕がいるから、最後まで2人で頑張ろう」
『…ｯ、うん！』
Aも切り替えがついたようで、素早く指示や情報を住民や他の警察署に出していた。
だけど、きっとあの服の下には、痛々しい痣や傷が隠れているんだろうと思うと、もっと早く来れれば良かったのに、と僕も自己嫌悪に
『ぶるーく！』
「っ」
『顔暗いよ！最後まで皆には笑顔でいてもらおう！』
「…！
はい！」
あぁ、やっぱり僕の光だ！
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aru。@低浮上(プロフ) - 黒狐さん» はわわありがとうございます！！！︎💕︎︎褒めて頂けて嬉しいです…天才だなんて、！！！次…！作れたら作れるように頑張ります、！！ (5月1日 23時) (
レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 初コメ失礼します!この作品大好きです!!立場や関係性が面白かったです👮♀をテーマにするの天才すか？次も楽しみにしてます！ (5月1日 21時) (レス) @page12 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - はまちさん» わ〜…！スマホお持ちになられたんですかね？コメント、ありがとうございます、嬉しいです…！このシリーズ、書くのも楽しいので…自分に出来るペースで頑張っていきます！ (3月17日 13時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - knさんver見てたときは自分のスマホ無かったのでコメント出来なかったのですが本当にこのシリーズ大好きです！！！！！！無理されない程度に頑張ってくださいっ (3月17日 8時) (レス) @page3 id: c6a19fb5e2 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - しらたま。さん» 見ていただけてとっても嬉しいです…！！こちらにも、応援ありがとうございます！！精一杯自分なりに努めますので！！ (3月14日 7時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aru。 | 作成日時：2024年3月12日 19時
