【WT】縛って下さい！婦警様！【Br】

#7話 ページ8

「A〜、調子はどう〜？」



『あ、ぶるーく！全然大丈夫だよ、早く退院しなきゃね』



「…そっか、良かった」




意外にも俊敏に動いていたAだったが、病院に行ってみるとあちこちにヒビが入っていたらしかった。



…後から聞いた話だが、骨などにヒビが入ったのは、バットなどで殴られたようだったからだそうだ。





『…いやぁ、情けないなぁ…ぶるーくごめんね』



「いや！Aが謝ることなんて何も無いよ！



なんなら、Aは住民の誰も怪我させずに守ったんだから、誇るべきことだよ！」



『…』





Aはいつものような気の強さを失い、精神的に自分で追い詰めているようだった。


そんなAを見ていると、僕も調子が狂う。




「そんな顔させちゃったのは、僕のせいなんだ…」



『…ん？何て言った？』



「っ、A！！」
『わっ』





僕の方も感情が高ぶってしまって、ベッドの上にいるAの手を強く握った。



Aは、そんな僕にびっくりしたようで、しばらく目を大きく開けていた。



…僕は、ここで言わなきゃ！！





「Aさんっ、僕、貴方のことがずっと好きでした！



僕が、もう絶対、Aに悲しい顔させないから



ずっと傍にいて、守り続けるから…ｯ



だから、僕と付き合って下さい！」



『…へ…？』




僕が言葉を並べる度に、Aは顔を赤くした。





『…な、何でこんなタイミングで言うかなぁ…』



「…で、どうなの？返事は」



『…』




僕から目を逸らして、しばらく黙ってしまった。



僕はその間も、Aのことを見つめ続けた。




『…〜っ


私もぶるーくが好きだよ！』



「！ってことは…」



『…いいよ、ってこと！』




少々やけになりながら答えてくれたけど、それでも告白を肯定してくれた。




「…じゃあ、お見舞い毎日来るね、A！」



『…あんま弱いとこ見せたくないんだけどな…？』



「大丈夫大丈夫、ちゃーんと"彼氏の"僕に全部預けてね？」



『っ、あ、あんまり調子乗らないの！ばかっ、！』



「…」




あ、僕やっぱこの人好きだわ

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