1滴 ページ2
◇◇◇◇
ゲホッゲホッ…
と咳き込む
手で押さえていた純白のハンカチは
ワインレッドに染まっている
定期的に血を抜かねければ生きれない
不便で重い体を動かす
この世界には人間とは別の異種族が存在しており
私の家は代々その中の吸血鬼に嫁ぎにゆく家系だ
しかし私は先ほども言った通り血を抜かねければならないほど
体内の血液の割合が大きいのだ
普通の吸血鬼が一日中飲むであろう
おおよその量を大幅に超えている
私はとてもじゃないが吸血鬼の殿方に仕えれる人材ではない
そんなこともあってか結婚の話はおろか、
婚約の話すら回ってこない。
「お姉様も嫁ぎに行っちゃったしなぁ…」
ため息を吐いたその時
mb「お嬢様、ご主人様がお呼びです。」
とノック音と共にメイドの声が聞こえてきた
「わかったわ、すぐに行く」
ふらふらとした足取りで置かれたステッキを握り部屋を出る
昔と比べて廊下が短く感じれたのは背が伸びた証拠かな?
ラッキーカラー
水色
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るい(プロフ) - ラべシワさん» ラベシワさんコメントありがとうございます!3月からまた投稿を再開する予定なのでもうしばらくお待ちいただけると嬉しいです。レス遅れてすみません。 (2月16日 2時) (レス) id: 5dd37cc60d (このIDを非表示/違反報告)
ラべシワ - 凄く好みの小説です。本当にこのあとの続きが気になります。るいさん投稿頑張って下さい (1月16日 23時) (レス) @page5 id: 8585bd908d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るい | 作成日時:2023年12月7日 17時