吸血鬼の彼ら【ＷＴ】

4滴 ページ5

◇◇◇◇

〜3日後

いつもより少し早めに目が覚める
今日は例の国王様たちがお迎えに上がるのと私の誕生日

いろんなメイドさんにお世話してもらいながら
あまり飾らないシンプルなドレスを見に纏う

普段は、もしか何かあった時のために私たちは自分の身の回りのことは
自分でしっかりするようにと言われて育っため
誰かにしてもらうのが変な感じがするのだ

ステッキとよくあう色の髪飾り
6色のリボンと花びらがついておりとても可愛らしい

これまでの誕生日はそんなに長く立ち話ができないため
ホールの上でパーティーを眺めるだけだった

しかし、今年はそうもいかないらしく
私はいろんな人からの挨拶のお言葉をもらわないといけないらしい

お姉様方がよくめんどくさい。と呟いてたな

着飾った服のままステッキを使いふらふらと屋敷を歩いていた
今日は体の調子が良く体を動かすことに苦痛を感じない

これらなパーティーもなんとかなりそうね

温室から庭に向かっていると私より少し背丈の高い
栗色の髪の青年を見かけた

今日は屋敷の門が開いているので客人が来ているのは別に不思議ではない
それに彼は胸に水色の宝石をつけていた

それは吸血種が苦手とする日光を弱めるもので
日中は特別な宝石が必需品となっている

「ごきげんよう、本日はお越しいただきありがとうございます」
片手で軽くスカートを持ち上げお辞儀をする

先程まで花を見つめていた青年は
透き通るような空の色を輝かせ
「ごきげんようAさん、おめでとうございます」
と微笑まれた

この方どこかでお会いしたような気がするのだけど…
誰だったかしら…

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ラッキーカラー

水色

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