ルシエルブルー2《S.Watanabe》

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花火大会の日。


康二くんの知り合いが貸してくれる場所というのは、

会場のすくそばの少し高台に位置している
コテージのようなところで。

毎年その人たちの仲間うちでワイワイしてるらしいけど
今年は都合がつかず、

誰もいないと荒らされてしまう場合もあると考えて康二くんに託したらしい。





向「19時からやからー、とりあえず屋台で食べもん買って飲む人は飲んでええし」


宮「こっちは会場で18時に待ち合わせしてるから適当に買ってコテージ向かうわ
花火始まる前に着いた方がいいよね」


向「よく分かりやすい場所やからみんな来れるやろ？
俺めめと先に出かけてから合流して19時前には鍵開けて待っとるわ」



と、昼過ぎにみんな準備してるけど…

ひとりだけ起きてこない人がいる。




宮「2人は、あとからおいで？笑
翔太が呼んでる人たちも俺が連れていくし笑」


宮「おん、ラウールと彼女ちゃんも俺が一緒に行くから安心して2人でデートせなな」


「え、ありがとう…いいの？」


宮「あたりまえじゃん、花火は一緒に見ようね？」


向「俺らコテージで待っとるから、花火まで2人でイチャイチャしといて？笑」


「イチャイチャって、笑」




じゃ、と出ていった康二くんと
明日の仕込みだけする、と仕事場へ行った舘さん。




…全然起きてこないじゃん。


まあーそれもそうか、昨日佐久間さんと飲んでたらしいし。




それにしても大人数で花火なんて
昔に家族で行った以来かな、ワクワクしてきた。




渡「おはよ……寝すぎた、」


「あ、起きたおはよう
何時に帰ってきたの？」


渡「んー、わかんね…」


「…大丈夫？今日出れる？」


渡「うん、大丈夫、行く」


「なんか食べる？さっきみんなでお昼食べちゃったけど…」


渡「いや、コーヒーだけちょうだい」


「分かった」




アイスコーヒーをブラックで出して、
少しは頭が冴えてきたらしい。





渡「あれ？みんなもう出た？」


「康二くんは先に出かけてコテージに行ってるって、舘さんはちょっと仕事してから18時にお友達と待ち合わせしてるらしい」


渡「うわあ佐久間に連絡するの忘れてたわ」


「翔太のお友達もみんな舘さんが連れてくるって言ってたよ、花火まで2人でデートしてきなって」


渡「さすがだなよく分かってるわ笑」





外に出る準備をして、
花火までまだ時間あるからドライブがてら有名な
ジェラート屋さんに行くことにした。

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