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怜美「あなた、翔太くんの妹とお知り合い?」



急に怜美さんが入ってきて、手を洗っている私の隣に並んだ。



翔太くんの妹、って…わざわざそんなこと…

というか私が翔太と知り合いだって知ってる?



「えっと…、大学で会った時…ですかね?
翔太さんとは友達の友達、みたいな感じで…」


怜美「この前大学に来てたときも…翔太くんはあなたのことを見てた」


「…勘違いじゃないでしょうか?
すみません、私もう行きますね…、」


怜美「翔太くんって業界じゃ有名人なの。どこの大企業も今取り合いで彼の技術を買ってる。
なのにあの人は地位には何も興味がない」


「…私は、何も知らないですから、すみません」


怜美「彼は今、日本で数人しか行けない海外の研修チームに招待されているの。」


「…え、海外研修…?」


怜美「そう。イギリスよ、日本中の美容師が憧れているの。
それを頑なに断っている理由は、あなたなのね?」


「…本当に、何も知らないんです。失礼します、」




本当は、聞きたいことがやまほどあったけど

これ以上話すと聞かなくてもいい事まで
聞いてしまいそうで。




怜美「行くのは半年後!私は絶対に彼をイギリスに連れていく!!」



とにかく建物から出たかったから、
そんなことは聞こえていないふりをして早く歩いて出てしまったけど。





目「聞いてるー?おーい」


「えっ?ごめん…なに?」


目「ごめん、やっぱり帰ろうか?疲れたよね?」


「…蓮はさ、もし、もしもの話ね?
自分がどうしてもやりたいことがあって、それが遠い場所でしかできないところだったら、どうする?」


目「遠い場所って…離島とかってこと?」


「うーん、簡単に会える距離じゃないところ」


目「本当にやりたいことなら行くかな。」


「大事な人と離ればなれになっちゃうとしたら?」


目「…俺は好きな仕事も好きな人もどっちも欲しいから一緒に連れていくと思う。それなりの覚悟を決めて。
期間が1ヶ月とかなら話は別だけどね笑」


「…蓮っぽいな笑」




ご飯を食べに行く予定が、蓮を追いかけて歩いてたら、
シェアハウスに着いてしまった。





「え、ご飯は…?」


目「家、帰ってなかったんだね。このままじゃ実習もままならないだろ、そんな状態でやられても迷惑だから。
彼氏の翔太くんはどっか行っちゃうの?ちゃんと話しなよ?
じゃあね、頑張って」


「…わたしの話じゃないってば。
でも、ありがとう」

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のりぞー(プロフ) - えええーーーー!!Σ(Д゚;/)/なんだか、悲しい…すごく続きが気になりますが、すでに泣きそうで…(>_<)更新、楽しみにしています。 (3月26日 20時) (レス) @page50 id: d71bdacb2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年2月12日 22時

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