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夏だし暑いから、寝る時は
スウェットのショートパンツにキャミソール…だったけど
さすがに男性の前ではヤバいと思って、
せめてもと思いTシャツに変えた。
今日はお風呂最後だしキャミでいっか。
エアコンかかってるから、寒い時用に、羽織りも持つ。
と誰もいないと思って出たリビングに入ったら人影。
「うわっ、びっくりした…」
渡「おう、上がったか…って、なんか着ろよ」
「いや…いると思ってなくて、」
と私は薄い夏用のカーディガンを羽織りながら
なんだか目の前の挙動不審な男に言い訳をする。
渡「…アイス食う?」
「食う!」
渡「じゃあちゃんとスキンケアと髪やってこい」
「んもぉーぬかりないな美容師」
渡「早く行け」
久々に夜の2人の時間。
この時間も、結構好き。
お風呂上がり、なんか…2人だけの時間って感じ。
翔太、今日は髪やってくれないのかな。
…って、何期待してんの、自分。やめよやめよ!
渡「…何で突っ立ってんの笑、座れよ」
「やってくれるんですか美容師さん」
渡「お前は贅沢だな?俺結構業界では有名だぞ?」
「わーいっ」
渡「クソほど秒読みだな!しばくぞ」
「康二くんに似てきたね」
渡「それはヤベー」
スキンケアもドライヤーも終わり、
2人でアイスの時間。
「この時間にアイスって背徳感だよね」
渡「この時間に食うからうまいんじゃん
どっち?」
「いちご」
渡「だと思った、はい」
いちごとチョコ。
なんとなくお互いの好みは分かってて
わざわざそれを選んでくれたんだなって。
渡「なあ…お前、沖縄行くの?」
「えっ、」
渡「あ、いや…まあ行きたきゃ、行ってくればいい」
「ちょっと迷ってて…まずテスト合格点いかない場合もあるしね笑」
渡「俺が、行ってほしくないって言ったら…断る?」
「え……と、それは、」
渡「あっ、いや、あれな!あのー、康二いないし
涼太いない日あったら、俺ひとりだし…」
「そうだよねっ、うん、
翔太ひとりだとご飯食べないで有名だもんね」
渡「…ん、まあそれもあるけど…」
その言葉に、少し期待してしまった。
翔太は…私のこと、どう思ってるんだろ。
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時