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渡「これ、新しいやつ…なんかいっぱいもらったから
使ってみたら」
とお風呂上がりに渡されたのは
顔につけるパック。
あ、今日職場行ってたからか。
「ありがと、へぇ〜、いいの?」
渡「うん、俺使わないし」
「やった〜〜」
早速パックをつけて、そのままキッチンに向かって
ピーチティーを用意。
なのにあるものがなくて。
「うわっそうじゃん…忘れてた、」
渡「はい、買っといた、今日」
と、ガムシロがたくさん入ったもの。
「え、最高ありがとう助かった」
渡「俺も飲むから作って」
「舘さん買ってきてくれたやつ食べよー」
渡「太るぞ」
「じゃああとで舘さんと2人で食べます」
渡「俺も食うから」
素直じゃない翔太と笑、舘さんのお土産を2人で食べてると舘さんがお風呂終わったらしい。
「あ、いただいてました!
しかも、今日一段と早い笑」
宮「うん、いっぱい食べて!
暑くてさーいつもより飛ばした笑」
渡「あ、舘ドライヤーそのままにしといてー」
濡れた髪を放置しがちな私と
気まぐれな翔太
すぐに髪の毛を元通りにする舘さん。
舘さんは最後のお風呂だったのに
ドライヤーはいちばん早い。笑
ドライヤー使っている翔太を横目に舘さんと
お菓子を楽しんでいると私を呼ぶ声。
渡「早く来ねーとしまっちゃうけど」
「えっ、」
宮「やってもらいなよ、俺結構知ってるよ、2人が密会してるの笑」
「舘さんには何も隠し事できないな…笑」
翔太のもとに行って髪の毛をやってもらってると
知らないうちに舘さんがいなくなってて。
…私たちは舘さんによって操られているかもしれない。
何もかもが舘さんのおかげで
うまくいきすぎている気がする。
飲んでいたものと食べていたもの、お互い無言でそれぞれ片付けたあと、シーンとしてしまった空間の中、翔太が口を開いた。
渡「…舘起きてくるかもしんないし、
とりあえず…部屋きて」
「…うん、」
渡「ちょっとここ来て、」
必要最低限のものしかない翔太の部屋のベッドに腰掛けた翔太くんは横をポンポンと叩いた。
少し距離を空けて遠慮がちに座った。
渡「…さっきは、ごめん。」
「えっ、と、何のごめん?」
渡「いや…みんな帰ってきたときの…」
あれは無意識の雰囲気だった。
誰が悪いとかじゃなかった…と思う。
「あ、うん、全然…」
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時