┊第13話 ページ13
残念ながら初プレイの青鬼ごっこは脱出の鍵はゲット出来たものの、結果的に時間に間に合わず館の中に取り残される形になった。
どうやららだくんも脱出出来なかったようで、他の参加者の人達に囲まれて何か話しているようだ。
1試合ごとに交代、との事だったので、お礼だけ言って私はサーバーを退出する。
『いやぁ、楽しかったなぁ…』
1度離れてしまうと、さっきまでの賑やかさが嘘のようだ。
静まり返った部屋で、私は1人でそう呟く。
舐めていたわけでも、期待していなかったわけでもないけれど、想像よりも楽しかった。
改めて、らだくんと私の世界は違うのだ、なんて考えてしまうくらいには。
『私も、こんなこと出来たらなぁ、なんて。』
そんなことを呟きながら、パソコンの電源を落として機材を片付けているとスマホから着信音が聞こえた。
不思議に思い、画面を見ると「らだくん」の文字。
え、撮影中じゃないのか？？
さっきまでいたはずの場所のことを思い出して私は首を傾げる。
とりあえず電話に出ると開口一番らだくんから聞こえたのは、
「どういうこと？」
の言葉だった。
いや、こっちのセリフだけど。
『え？ なに、どうしたの？』
「いや、あの、違ってたら恥ずいんだけどさ。
…俺の企画、参加してた？」
え、なんで気づいたんだろう。
そう思ったけど、別に隠したかったわけでも無かったので、私は素直に『うん。』と答える。
そうすると、らだくんは
「やっぱりか〜」
と呟いた。
『え、撮影は？ まだやるって言ってたよね？』
「気になりすぎて、今ちょっと合間に時間作ってもらった。
聞きたいこといっぱいあるからあとでまた連絡するわ、じゃあね。」
『あっ、ちょ』
有無を言わさず、直ぐに切られた…
いや、分かるよ、分かるけども。
もしかして、嫌だったのかな、なんて数日前に感じた不安がまた顔を出した。
不安はそのまま拭いきれなくて、その後はずっと1人で布団に包まれて目をつぶっていた。
最近は常に誰かの実況動画を見ているような状態だったため、こんな静かな部屋も久しぶりだ。 なんだか酷く寂しい。
この程度で涙が出るほど子供でもない。
でも悲しくて、辛くて、
あぁ、私はまたらだくんと離れてしまうのか。
そう思ったら手足が冷えていくような感覚があった。
所詮は自分の思い込みだ、らだくんから直接言われた訳でもない。
なのに。
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とろとろ(プロフ) - ほんとに好きです…❕💗ご無理のない範囲で続きが見てみたいです！ (7月8日 11時) (
レス) @page20 id: a4693b188c (このIDを非表示/違反報告)
一 にのまえ - 更新頑張ってください！ (2023年3月25日 14時) (レス) @page17 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - mikuさん» mikuさんコメントありがとうございます…!! とても嬉しいお言葉です；； (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - みのさん» みのさん、コメントありがとうございます~!! 頑張ります…!! (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - うあぁ、早く続きが読みたい!!ってすごく思いました!!めっちゃ好きです笑。作者さんのペースで頑張ってください!!更新楽しみにしてます！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page15 id: 98c979cc2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年2月8日 16時
