┊第15話 ページ15
らだくんに「待ってて。」と言われ、大人しく待ってはいたが、私の心の中は色んな感情が渦巻いていた。
声を聞くのも怖かったのに、らだくんに「…なんか、あった?」と言われて正直嬉しく思ってしまったのも事実だ。
…反射で「なんでもない」と言ってしまったけれど。
らだくんは前から私の変化に気づくのが上手で、素直になれない私の心を何度も救ってくれた。
でも、これ以上優しくしないで。
いっそ、突き放して。
…
……
(rd side)
急いでAの家に向かい、そのまま迷いなくインターホンを鳴らすと、少ししてからAが扉を開けてくれた。
「お邪魔します。」
『…うん。』
Aは少し言葉に迷っているようだった。
俺と目も合わせず、スタスタとリビングに向かって歩いていく。
扉を開けた瞬間に見えたAの顔は、なにかに怯えているように見えた。
…理由は分からない、俺がなにかしてしまったのだろうか。
そう考えたら家に来たのは得策ではなかったのかもしれない。
でも、気づいたら体が動いていたのだ。
俺には分からない。
相変わらず俺と目線を合わせないまま『…なにか飲む?』と呟いたAの手を取る。
Aの肩が小さく揺れた。
「ねぇ、A。こっち、向いて? 俺のほう、みて。」
俺の言葉におずおずと顔を上げてAは俺と目を合わせた。
「…俺のこと、こわい?」
気づいたら口から出ていたその言葉。
俺の言葉に少しだけAは固まったが、すぐに『そんなことない!』と勢いよく否定した。
あまりの勢いの良さに、少し笑いが込み上げる。
笑ってる俺を見て、『なっ、なに!?』と慌てるA。
「…うん、やっぱAはその方がいいよ。」
俺の言葉にAは首を傾げている。
そんなAを見ていたら、愛おしさが込み上げて俺はまた笑った。
今度はAも笑ってくれた。
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とろとろ(プロフ) - ほんとに好きです…❕💗ご無理のない範囲で続きが見てみたいです! (7月8日 11時) (レス) @page20 id: a4693b188c (このIDを非表示/違反報告)
一 にのまえ - 更新頑張ってください! (2023年3月25日 14時) (レス) @page17 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - mikuさん» mikuさんコメントありがとうございます…!! とても嬉しいお言葉です;; (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - みのさん» みのさん、コメントありがとうございます~!! 頑張ります…!! (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - うあぁ、早く続きが読みたい!!ってすごく思いました!!めっちゃ好きです笑。作者さんのペースで頑張ってください!!更新楽しみにしてます! (2023年3月21日 22時) (レス) @page15 id: 98c979cc2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイ | 作成日時:2023年2月8日 16時