┊第19話 ページ19
らだくんが家に来たあの日から数週間が経った。
相変わらず私たちは仲の良い友達で、それ以上でもそれ以下でもない。
でも前より、ふとした会話をメッセージアプリでするようになっていた。
今までは数ヶ月に1度飲みの約束をしては、お互い顔を合わせて話をする程度で、その時の話の内容も、所詮は仕事の愚痴を私がらだくんに聞いてもらうとか、高校時代の話をしたりだとかそんな感じで、お互いの近況だったり、ふとした出来事だったりを話すことは無かった。
でも今では、会社の前の桜が綺麗だとか、今日の夜ご飯だとか、あと最近のらだくんは一定の距離感は保ちつつも、らっだぁとしてのお友達… そう、運営の皆さんや他の実況者の方々との思い出や実際にあった出来事なども話してくれるようになった。
そんな何気ないやり取りをするようになってそんなに経っていないけれど、もう既に生活の一部になっているような気がしていた。
「…ぱい… せ……い！」
「先輩！！」
『うわぁ！ なに！？？』
「ふは、先輩、うわぁって…」
私の返事に笑うこの目の前の男は会社の後輩である中林くんだ。
しばらく笑って気が済んだのか、中林くんは笑いすぎて涙を浮かべた瞳をこちらに向けた。
「すっっごいご機嫌な顔してスマホ見てましたけど、彼氏っすか？」
『はっ！？？？ いや！？ 違いますけどぉ！！！？？』
想定外の質問に思わず取り乱す。
「ご機嫌」という言葉をとても強調されたけれど、そんなにだったのだろうか。
取り乱した私にまた笑い出した中林くんだが、今度はすぐに落ち着いて真っ直ぐに私の方を見た。
そんな中林くんを見て、私は首を傾げる。
少しの間見つめ合っていると、中林くんは真剣な表情で切り出した。
「…先輩、今日の仕事終わり、ご予定ありますか？」
『特にないけど…』
「そしたら、飯食いに行きませんか。」
「いいよー」
私がひとつ返事で了承すると、中林くんは小さく「やった…！」と呟いた。 生意気な後輩だと思っていたけれど、思ったより可愛いところもあるかもしれない。
「じゃあ仕事終わったら連絡します。」と言い残し、そのまま仕事に戻った中林くんの背中を見送って、私も自分のデスクに戻る。
さっきの中林くんの様子が引っかかるが、それよりも私は夜ご飯の方が楽しみだった。 外食はらだくんと久しぶりに会ったあの日以来だ。
…あれ、そういえば
私、中林くんと2人でご飯行くの初めてじゃない…？
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とろとろ(プロフ) - ほんとに好きです…❕💗ご無理のない範囲で続きが見てみたいです！ (7月8日 11時) (
レス) @page20 id: a4693b188c (このIDを非表示/違反報告)
一 にのまえ - 更新頑張ってください！ (2023年3月25日 14時) (レス) @page17 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - mikuさん» mikuさんコメントありがとうございます…!! とても嬉しいお言葉です；； (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - みのさん» みのさん、コメントありがとうございます~!! 頑張ります…!! (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - うあぁ、早く続きが読みたい!!ってすごく思いました!!めっちゃ好きです笑。作者さんのペースで頑張ってください!!更新楽しみにしてます！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page15 id: 98c979cc2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2023年2月8日 16時
