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┊第8話(rd side) ページ8

Aの惚気話に適度に相槌を打っていく。

声が止まったな、と思って改めてAの方を見ると、Aは何故か少しだけ寂しそうな顔をして、


『彼氏の名前さ、あんたと一緒なんだよね。』


と笑った。

その言葉と表情に一瞬息が詰まる。


でも、Aはすぐ表情を戻して、惚気を再開した。

気分が良いのかお酒も進んでいるようだ。
俺より酒好きで量もよく飲むAだが、今日はいつもより量が多い。

そろそろ辞めさせよう。
そう思って店員さんに水を頼んだが、少し目を逸らしたうちに、Aは机に突っ伏しって寝ているようだった、


あぁ、ほんとにこいつは。

…俺がいないとだめじゃないか。


口元がにやり、と上がるのを感じたが、それを必死に隠して、Aの肩を揺らし、「おーい、起きろ〜」と声をかける。

Aは『うぅん…』と唸るばかりで起きる気配は無い。


ほんと、いつも寝落ちすると長いんだよな。

諦めてAが握ったままだったグラスに残ったお酒を飲み干し、店員さんが持ってきてくれた水を受け取って、そのままお会計をお願いする。


さすがにAを抱えたままお金を払えるほど器用でも力持ちでもないので、一旦Aを放置して、俺はレジに向かって支払いをした。


今日もよく飲んだな。
元々奢るつもりで来ていたから構わないけど。


支払い終わってから、Aのいる個室に戻り、Aと自分の荷物を手に取ってから、改めてAに呼びかける。


「ほら、帰るよ。 おんぶしたげるから、ほら乗って。」


お寝ぼけ状態のAに、背中を差し出す。

Aは唸りながら俺の背中に体を預けると、またすぐにすやすやと寝始めた。


ほんと、こっちの身にもなって欲しい。

こちとら健全な成人男性なんだが。


そんな文句を酔っぱらい相手に言ったところでどうしようも無い。

大人しくAを担ぎ直して、店を出た。


出口の扉を空けてくれた店員さんに、少しキラキラした目で見られたのが恥ずかしくて、


あぁ、ここの居酒屋。 暫く来ないでおこう…


と頭の片隅で思ってしまった。

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設定タグ:実況者 , らっだぁ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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とろとろ(プロフ) - ほんとに好きです…❕💗ご無理のない範囲で続きが見てみたいです! (7月8日 11時) (レス) @page20 id: a4693b188c (このIDを非表示/違反報告)
一 にのまえ - 更新頑張ってください! (2023年3月25日 14時) (レス) @page17 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - mikuさん» mikuさんコメントありがとうございます…!! とても嬉しいお言葉です;; (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - みのさん» みのさん、コメントありがとうございます~!! 頑張ります…!! (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - うあぁ、早く続きが読みたい!!ってすごく思いました!!めっちゃ好きです笑。作者さんのペースで頑張ってください!!更新楽しみにしてます! (2023年3月21日 22時) (レス) @page15 id: 98c979cc2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイ | 作成日時:2023年2月8日 16時

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