61話 ページ11
『じゃあね』
「あっ…」
席を立とうとするAを引き止めてしまった。
Aの体温が触れていた身体が空気で冷えていく
―――オレもう…Aのこと見られへんねんで?
せめて、もっと声を聞いていたい。触れていて欲しい。
…んな個人的な我儘で“勇者”を止めるわけにはいかんのに
「なっなんでも、ない…またな!A―――」
頬を クッ と引かれ、…反対側の頬に柔らかい感触が当たった
「え…」
『…く、口にする勇気、は、ありまセンデシタ』
「なっ何それ!?は!!?キ、キスなんか…」
『次会う時にちゃんと口にするよって、約束!』
「…ハッ、そんな…余計寂しいやん…」
いや、堪らなく嬉しかった。
君が今どんな顔してるかは見えないけど
…うん、やっぱ好きなんやな、オレ
『もう傷つけちゃダメだよ』
「がんばる」
腕は――…
こうでもせんと おかしくなりそうやったんや…
でも、Aとの約束やもんな。守るよちゃんと
―――バタン…
「…行ってもうた」
Aにキスされた頬を撫でる。
――あかんニヤニヤが抑えられへん!!
「キッショ…何があったんや…」
「ん〜ないしょ〜」
「なおキモい」
その後、交代制のようにシャオロンが入ってきて…
「腕…まぁ、しんどいよな」
「…あぁ」
「治すから、はい じっとする」
「…Aちゃんが?」
「いつ来れるかわからん、言うてどっか行ってもた」
「ほぉーん…ま、オレはいつでも来たるからな!」
「いや別に」「え」
―――――
「…おっちゃん、ほんま助かったわ」
「兄ちゃん足よぉ…青くなっちゃってんじゃねぇか?」
「大丈夫や!ほなありがとな!」
……大丈夫なわけあるかい。
激痛どころか 痛いんかも分からんくなってきたぞ
骨折は放置してはいけない、これ重要。
5日で街へ着いた。
それと…途中で、Aさんとゾムの剣を見つけたんや。
俺はこんなとこに飛ばしたんか…って、あの魔族より不正確な魔術が悔しかった。
もちろん、荷車止めてもらって拾ってきた。二人に渡さなな。
「ぅ…い゙っでぇなコレ…」
左足を引きずるように歩いた。
月明かりも雲で遮られ、いつ躓くか不安な状態。
シャオロン〜!!はよ気付いてくれ〜!!!!
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天然記念ゴミ(プロフ) - ーーーさん» (^_-)-☆ (3月19日 2時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - つ、つづきをくれーーー (3月18日 20時) (レス) @page26 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
こーど - めちゃ好き…面白いのになぜ伸びない… (12月28日 23時) (レス) id: 65133e32a9 (このIDを非表示/違反報告)
nu(プロフ) - 好きです…ありがとうございます……更新待ってます…！！ (12月27日 14時) (レス) @page8 id: b0397f8cd1 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - 天然記念ゴミ様の別の作品の、「一目惚れ悪魔と，，，(略)」の転生モノだと思っていて…今回ようやく気付いて。それは出会っていなかったようなものなので… (12月25日 18時) (レス) id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月24日 15時
