69話 ページ19
ちっちゃい子供から見たら、この黒革の眼帯がかっこいいらしい。どうもゾムです
「海賊さんみたーい!!」
「…?海賊ってなんや?」
「絵本で出てきたのー!えっとね、船で冒険するの!」
「ほぇー、でもそれ片目とちゃうか…??」
両目の見えない冒険者!!……なんて、おらんやろ。
たまに何かしらを持ってきて「にぃちゃん見て!!」って
言われることがある。
なかなか困るで。どうリアクションすればええか分からんからな
「にぃちゃん、お空綺麗だよ!」
「…そうか」
隣の子供は今頃空を見上げているのだろう
―――見たいなぁ…
顔を上げた。どこを見ても無の空間
…もうこれ以上、涙が溢れないよう、顔を上げた。
少しでも心を誤魔化せるよう、子供との話題を無理矢理作った
「名前、なんて言うんや?」
「ぼく?“ムート”だよ―――あっハトさん!!」
どどとどどっど、どこ行くんや待ってくれよ…ww
話を!!!!!誰かオレと話をしてくれ!!!!!!!
ちょっとでも気を紛らわせてくれ。
Aに 待ってて って言われたんや
…自尽したい、なんか絶対言うなよ。
「よっ」
「!?!、!?シャっ…おったなら何か言えや!!!」
「ビビり〜」
いつの間にか…シャオロンが隣に座っていた
音と匂いと感触を頼りにするオレはシャオロンだけがどうしても…何?怖い、というか…
すぐ脅かしてくんねん!!!!心臓3つくらいないとこいつの相手できへんわ。
「どうよ。もうすぐ一ヶ月やけど」
Aが居なくなってから三週が経った。
寂しいし、どうしても辛い
手が温かい。なぜシャオロンはすぐ人の手を握るのか
男と手ぇ繋ぐのはちょっと嫌やで…そういう趣味ないし…
「…俺が街に帰ってきたとき、じいちゃんがこうしてくれたんが一番落ち着けたから」
「……そう、か」
「嫌ならぶん殴れ」
「じゃあ遠慮なく」「待て待て待て待て」
冗談でも楽しかった。
シャオロンには当たらないよう加減しながら腕を振り回してやった
笑い叫びながら逃げ回るシャオロンを追いかける
「へいへーいwww」
「ま、待て!!本気にすんな!!!!」
「……………え?」
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天然記念ゴミ(プロフ) - ーーーさん» (^_-)-☆ (3月19日 2時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - つ、つづきをくれーーー (3月18日 20時) (レス) @page26 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
こーど - めちゃ好き…面白いのになぜ伸びない… (12月28日 23時) (レス) id: 65133e32a9 (このIDを非表示/違反報告)
nu(プロフ) - 好きです…ありがとうございます……更新待ってます…！！ (12月27日 14時) (レス) @page8 id: b0397f8cd1 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - 天然記念ゴミ様の別の作品の、「一目惚れ悪魔と，，，(略)」の転生モノだと思っていて…今回ようやく気付いて。それは出会っていなかったようなものなので… (12月25日 18時) (レス) id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月24日 15時
