70話 ページ20
シャオロンが急停止したせいで顔面からぶつかった。
鼻血が出るわけじゃないけど、鼻の奥が熱く痛い
「った…何や、急に止まんなよ」
「お、おまっ…今普通に走り回らんかったか?」
「…?」
「わざと当たらんようにしたやろ…?」
…なんのことや
せやけど…?殴らんようにはしたよ。
別にじゃれ合いなんやから、本気で殴るわけないやん
「…お前走れたっけ」
「え?いや無理―――――ぇ」
オレ走れたっけ…?
いや、走りはした。体力が落ちたら困るからって
カイザーさんに縄で繋がれて引きずられたことはある。
あれは縄があったから道が分かっ、て―――
「…オレ走ったな今」
「めっちゃ普通に走った」
「しかもシャオロン追いかけれたな」
「――せやな」
嬉しさではしゃぐことはなかった。
成長って、自分が思うより淡々と訪れる
あれっなーんか走れたな〜…くらいに思った。
子の成長で、親は想像以上に喜ぶ。
これは友情間も同じようで、シャオロンは自分の事でもないのに 燥ぎまわった。
「…ぅええすげぇ!!走ったゾムが!!!!!」
「そんなクララが立ったみたいな…」
「ヵカイザーさん呼んでく、くる」「落ち着け」
もちろんカイザーさんが来たら、まず間違いなくゴリラの抱擁をカマされるのでいつもの部屋へと逃げました。
試しに、ともう一回走ってみたけど、全然普通。
歩くときはまぁ 壁がどこにあるかくらいは分かったけど走るとなれば感知能力がそれ以上に必要になる
思ったよりも集中力が削がれることに気付いた。
じゃれ合いくらいがちょうどええってか…
「…ほんまにあんま嬉しくないな。
Aやったら喜んでくれるんやろな
……触れてくれるんやろなぁ…」
自分の左手で 頭の右側を撫でた。
Aならきっとこうしてくれる―――
オレはどうしても戦士らしい。
……
ただの、
独りよがりの等価交換
同じ
どれくらい、嬉しいやろか。
あの村で
いつか――――
「ゾムｩｩｩｳ!!!!!!!」
「うっわ来やがったクソゴリラ…!!!」
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天然記念ゴミ(プロフ) - ーーーさん» (^_-)-☆ (3月19日 2時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - つ、つづきをくれーーー (3月18日 20時) (レス) @page26 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
こーど - めちゃ好き…面白いのになぜ伸びない… (12月28日 23時) (レス) id: 65133e32a9 (このIDを非表示/違反報告)
nu(プロフ) - 好きです…ありがとうございます……更新待ってます…！！ (12月27日 14時) (レス) @page8 id: b0397f8cd1 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - 天然記念ゴミ様の別の作品の、「一目惚れ悪魔と，，，(略)」の転生モノだと思っていて…今回ようやく気付いて。それは出会っていなかったようなものなので… (12月25日 18時) (レス) id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月24日 15時
